5割が該当 ひかない「足のむくみ」は静脈還流障害のサイン

公開日: 更新日:

■無頓着な男性が危険

 女性と比べ、男性はむくみに無頓着だ。ズボンだとふくらはぎが見えないので、そもそも気がつきにくい。知らないうちに、静脈還流障害を起こしているかもしれない。

「ふくらはぎや足首のむくみがあり、むくみに伴う足のだるさ、重さ、つっぱり感、痛み、熱感、かゆみなどがある場合は、静脈還流障害が疑われます。むくみは、すねを指で5秒以上押して、パッと指を離した後にくぼみが残るかどうかで判断するといいでしょう」

 静脈還流障害は、冬と夏に起こりやすい。

「冬は寒くて血行が悪くなる。夏は暑さで静脈の血管が広がり、血液が逆流しやすくなり、血液の中の水分が体内に漏れやすい」

 しかも夏は、暑くて運動不足に陥りがちで、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能が働かなくなる。エアコンの効いた部屋で過ごし、冷たい飲み物や食べ物、特にビールなどと一緒に塩辛いつまみを食べていれば、体が冷えて冬と同じようになり、体の水分バランスが崩れる。

 むくみの段階で手を打っていればいいが、静脈還流障害が進行すると、下肢にこぶができる下肢静脈瘤や、心筋梗塞の恐れもある静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などを起こし、重症化すれば足の色素沈着、潰瘍などに至る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議