5割が該当 ひかない「足のむくみ」は静脈還流障害のサイン

公開日: 更新日:

 足のだるさが何日も続くようなら、静脈の流れが悪くなる「静脈還流障害(慢性静脈不全)」が原因かもしれない。

 重症化すると、足の皮膚に褐色の色素が沈着したり、皮膚が破れる皮膚潰瘍の原因になる。そうなると、完治は難しい。見極めのポイントと対策はどういうものか?

「予備群や軽症の人も含めると、日本人の40~50%が静脈還流障害に該当するとみられています」と言うのは、この疾患の治療を専門的に行う「お茶の水血管外科クリニック」(東京)の広川雅之院長だ。

 心臓から送り出された血液は「動脈」を通って体の隅々の毛細血管に運ばれ、「静脈」を通って心臓に戻される。
 この時、足は重力を受けているので、ふくらはぎの筋肉がポンプのように働いて、静脈を通る血液を力強く心臓に押し戻す。
 ところが、肥満運動不足、同じ姿勢(立つ・座る)を長時間続ける--といった何らかの原因でふくらはぎの筋肉のポンプ機能が低下すると、足の静脈の血流が滞る。

「すると、静脈の圧が上昇する。さらに、加齢や遺伝で足の静脈弁の機能が低下しやすい場合、静脈の血液の逆流を十分に防げなくなる。結果、毛細血管から水分が漏れ出し、ふくらはぎや足首などがむくみます。これが静脈還流障害なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議