「グルタチオン点滴療法」はパーキンソン病患者の希望の星か

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 パーキンソン病は、脳の神経伝達物質「ドーパミン」が減少する進行性の病気だ。典型的な症状は、手足の震え、動作が遅くなる、筋肉のこわばり、姿勢の異常など。薬物治療が中心だが、進行を止める根本治療はなく、仕事や日常生活が困難になるほど副作用も強い。そこで今、パーキンソン病の画期的な治療として、アミノ酸が結合してできた物質「グルタチオン」を点滴するグルタチオン点滴療法(以下、点滴療法)が注目を集めている。

 病院では“打つ手がなくなった”とされる患者でも、点滴療法は高い治療結果を出している。

 九州在住の70代の女性は、パーキンソン病歴15年で寝たきり。胃ろうをつけていて、能面のように表情がない。舌の出し入れもできず、手足の震えがひどかった。

 ところが点滴療法を受けて6週間後、表情が豊かになり、舌の出し入れができ、自分で食事ができるように。手足の震えは減少し、自分で歩けるようになった。その後、パーキンソン病の薬は必要なくなったという。

「点滴療法を行う全国の医療機関から寄せられた784症例中、有効例は385症例と約5割。“やや有効”も入れれば6~7割はいくでしょう」

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