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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

日本での「胃がん」は近い将来激減する可能性…ピロリ菌の感染率が影響

公開日: 更新日:

 日本で胃がんの9割以上は、ピロリ菌感染が原因といわれています。感染率は年齢が上がるほど高く、60代以上は80%と高率ですから、中高年は除菌を勧められたことがあるかもしれません。

 国立がん研究センターと星薬科大の研究チームは除菌後の胃がん発症リスクを予測する技術を開発。その結果が論文にまとめられ、国際総合学術誌「Gut」に掲載されました。

 研究チームは1600人を対象に胃がんの発症に関係する遺伝子異常の割合から4つのグループに分け、発症リスクを調べたところ、割合が最も高いグループは最低のグループに比べて胃がんの発症リスクが7.7倍高かったそうです。

 ピロリ菌を除菌すればその後の悪影響はなくなりますが、感染していたときの発がんリスクをゼロにすることはできません。今回は、ゼロにできない影響の中でも、違いがあることを示した結果で、ハイリスクの方は除菌後も1年に1回の胃カメラ検査が不可欠。野菜や果物は胃がんの発症を抑えるといわれますから、これらを積極的に摂取し、喫煙や飲酒は控えるのが無難でしょう。

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