「目の充血」の正しい対処法

公開日: 更新日:

 目が真っ赤に充血したら、どうすればいい? 梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長に聞きました。

「とにかく見た目が気になるなら、冷やすことです。ただし、あとで充血がひどくなることを覚悟しなければなりません」

 目が充血するのは、血管が拡張しているから。ドライアイや疲れ目、結膜炎などのトラブルがある時、体は目に血液を送り込んで治そうとします。

 そこで目を冷やすと血管が収縮し、一時的に充血は治まりますが、傷や炎症などを治すことはできません。そのため、血管を広げようとする働きが強くなり、結果としてさらに目が充血してしまうといいます。

「充血を根本的に治すためには、本当は温めたほうがいいのです。ただ、温めた直後は充血がひどくなるので、見た目が気になる時は、冷やすしかないというわけです」

 充血は必要だから起きているのであって、むやみに抑えてはいけない。もし冷やすなら、その後、温めて血流を促すことが肝心だそうです。

 ところで、充血を抑えるための目薬もありますが?

「そういう目薬には血管収縮剤が入っていますが、やはり効果は一時的です。繰り返し使っていると、血管そのものが太くなってしまうので要注意です」

 一度太くなった血管はなかなか元に戻らない。充血用の目薬は、ここぞという時だけ使いましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった