子供好みの食事が続くと…すい臓がんリスクを医師が解説

公開日: 更新日:

 年配のパパ、ママや老親と3世代同居する家庭が増えているが、育ち盛りの子供がいる場合は食事に気をつけた方がいい。子供の好みに合わせて揚げ物やハンバーグ、焼き肉など脂っこい食事になりがちで、祖父母はもちろん、パパ、ママもすい臓にダメージを受ける恐れがある。「日本人の遺伝子」(角川新書)の著者で国際医療福祉大学病院内科の一石英一郎教授(消化器内科)に聞いた。

 吉田恵子さん(仮名=78歳)は半年ほど前に腹部に強い痛みを感じた。「胃の病気」を疑い大学病院で胃カメラを撮ってもらったが異常なし。胃はまったくきれいな状態だった。

 念のためMRI(磁気共鳴画像装置)を撮ったところ、胃の裏側にあるすい臓がボロボロになっていた。

「吉田さんは、すい嚢胞ができており、すいがん寸前の慢性すい炎でした。共稼ぎの娘夫婦と小学生、中学生の孫と同居していた吉田さんは料理を担当。“孫の喜ぶ顔が見たい”と、毎日のように孫の好物の揚げ物を作っていました。わざわざ自分や娘夫婦用の食事を作るのも面倒なので、孫と同じものを食べていたようです。結果、すい臓に負担がかかったのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束