無菌のガラス部屋で生活13年…スペイン人女性の“究極の目標”

公開日: 更新日:

「重大な病気で困っています」

 4日付の自身のフェイスブックでもそう訴えたフアナ・ムニョスさん(53)。

 家族と抱き合う。普通の人にとっては当たり前のことだろうが、スペイン南部アンダルシア州カディスに住むフアナさんにとっては人生における“究極の目標”だ。

 フアナさんは13年前から自宅に設置した無菌状態のガラスの部屋の中で暮らしているという。多種化学物質過敏状態(MCS)など4つの“致命的な病気”を抱え、その中で暮らすしか選択肢がないのだ。

 地元紙「アンダルシア・インフォルマシオン」などの過去の報道によると、フアナさんにとって最もつらいのは、あらゆる化学物質に致命的な過剰反応を起こすため、2人の息子や夫と抱き合える機会が年にたった2回しかないこと。それも数日間にわたる徹底的な除菌の手続きを経てからだという。

 フアナさんが最初にMCSの反応を示したのは29年前。夫が庭に植えたジャガイモに触れると、急に唇や目の周りがはれ始め、ついには体中が「モンスターのようになった」という。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり