サヨナラ男が劇的弾!オリ若月健矢はプロ野球新記録も視野、岸田監督まで最敬礼
劇的男がまたやった。
1-1で迎えた昨20日のロッテ戦の九回、先頭打者のオリックス・若月健矢(29)が左翼席上段へサヨナラ本塁打。京セラドームは沸きに沸いたが、実は打席に入る前からひときわ大きな歓声が降り注がれていた。
試合前までの今季成績は打率.250、2本塁打、7打点。バットにはそれほど期待を持てない「8番・捕手」には不釣り合いとも思える盛り上がりだったが、チームの今季4度目のサヨナラ勝ちのうち、なんと3回が若月の一打によるものだからそれも納得だ。
「大歓声、ありがとうございます。何回やっても気持ちがいい」
お立ち台で笑みを浮かべた若月は、守っては8回114球1失点の熱投を見せた九里亜蓮を好リード。岸田護監督は「最後の最後、若月が勝負強さを見せてくれました」と最敬礼である。
ちなみに、年間最多サヨナラ打は1969年の東映・大杉勝男、93年のヤクルト・ハウエルの5本。ハウエルはそのすべてを本塁打で記録しているから上には上がいるものだが、若月の勝負強さはプロ野球記録の更新に希望を抱かせる。