顎の疲れや歯の痛み…高齢者の口元異変に潜む意外な病気

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 口をもぐもぐさせる、舌を出したり引っ込めたりする、歯を食いしばるーー。老人ホームなどでよく見かける光景で、高齢者特有の動きのように思える。しかし、病気が隠れていることがあるという。「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長が言う。

「歯がむずがゆい、歯が痛い、入れ歯が合わない、顎が痛い、疲れる、と訴える人は顎関節症などと診断されがちですが、そうした患者さんのなかに、実は口舌ジスキネジアではないか、と疑われる人もいるのです」

 ジスキネジアとは自分の意思とは無関係に体のどこかが勝手に動いてしまう不随運動の総称。「口舌ジスキネジア」は、そのなかでも口周囲の顔面筋、舌筋、そしゃく筋に、持続して同じ動きを早く繰り返す不随意運動を指す。口舌ジスキネジアか否かを判断するには、頬に手を当てて、咬筋などの動きを知る必要がある。意識なしに咬筋などが固くなるようなら、この病気の可能性がある。

「口舌ジスキネジアの患者さんは歯をカチカチ鳴らしたり、噛み合わせながら左右に動かすことで歯の表面を摩耗させたり、入れ歯を傷つけたり、口に痛みを感じたりします。なかには舌を動かさないよう歯に押しつけるため、舌先に痛みを訴えられる患者さんもおられます。話をするのに支障はありませんが、しゃべり方が変わる人もいます」

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