意外に知らない…前歯治療は保険が利かないといわれる理由

公開日: 更新日:

 あなたは前歯の虫歯治療のため歯科医院を訪れた際、「保険診療だと使える素材も限られるし、長期間使うと色が変わる場合もあります。自由診療でどうですか」と言われたことはないだろうか? 改めて費用を計算してもらうと数千円がウン十万円に。本当に保険で前歯を治療するのと自由診療で行うのとでは出来栄えに差があるのか? 自由診療専門の歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

 歯の治療を保険のみで行うか、自由診療で行うかの違いはたくさんある。保険診療では、治療に使える素材、やり方など細かく制限されている。一方、自由診療では詰め物・かぶせ物の素材を歯科医が選択し、患者の状態などに合わせた提案が可能となる。その中で患者がよく聞かされるのが素材の違いだ。

「前歯の治療を保険だけで行う場合、かぶせ物や詰め物の材料は白い硬質レジンが使われます。レジンとはプラスチック製樹脂のことで、強度がある半面、吸水性があるといわれます。そのため『プラークが付きやすく、口臭が出やすい。使っているうちに着色して変色したり、すり減って内面の金属が露出して歯ぐきが黒くなる場合があります』などと説明される患者さんは少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…