歯周病が全身の病気に関係する3つの理由 がんとの関連性も

公開日: 更新日:

「Floss or Die」は、20年以上前に米国の歯周病学会が発表したスローガンだ。フロス(糸ようじ)を選ぶか、死を選ぶか――。日本でも今、これが問題視されている。 

「死」というのは、「動脈硬化を招き、心筋梗塞脳卒中による死」。つまり、冒頭の言葉が意味するのは、フロスで口腔ケアを選ぶのか、それとも将来、心筋梗塞などによる死を迎えるのか、ということだ。

 東京・港区で歯科と内科(循環器内科、心療内科)を併設する「欅坂上医科歯科クリニック」を2016年に開いた歯科医師、伊東令華院長の狙いは、「相互関係にある歯科疾患と循環器疾患をひとつのクリニックでケアする」。

心臓病の患者さんの口腔内を手術前に診ると、口の中がボロボロというケースは珍しくありません。先に歯の治療が必要と判断されると、よほど心臓病の治療が緊急でない限り、手術の日程を遅らせることもあります」(伊東院長)

 歯周病治療がおろそかだと、心臓病手術後の経過が悪く、誤嚥肺炎のリスクも高くなるからだ。歯周病が「口の中だけの問題」という時代は去った。いまや「歯周病は全身の病気に関係する」という考えが、歯科医・医師の間では常識だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意