受験生なら母娘で読みたい 生理日をコントロールする方法
「ピルはこの2種類の女性ホルモンが含まれています。そのため、内服するとこれらの女性ホルモンが体内に分泌された状態になり、排卵と子宮内膜の肥厚を抑制するだけでなくプロスタグランジンの過剰分泌を抑えます。また、ピルの内服で黄体ホルモンの種類が変更されることで、月経前のイライラや頭痛、吐き気などが鎮まるのです」
とはいえ、「子供がピルを使うなんて」と眉をひそめる人もいるかもしれない。
しかし、日本では避妊用ピルと区別して低用量ピルを「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」(LEP)と呼び月経困難症の治療薬として使われている。産婦人科のガイドラインなどでも紹介されている。
「月経困難症とは日常生活が困難になる生理痛をいいます。機能性と器質性の2通りあり、治療法が違います。10代の月経困難症の多くは機能性で、治療は非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)、LEP、当帰芍薬散や加味逍遥散などの漢方薬、子宮発育不全の場合は鎮痙薬などで行います」
ただし、10代でも子宮内膜症や子宮筋腫などが原因の器質性月経困難症になる人もいる。生理痛治療には婦人科の診察が必要だ。
知識が乏しいが故に偏見を持ち便利な方法をハナから毛嫌いするのはもったいない。まず産婦人科で相談してみることだ。