「臭覚検査」をきちんと受けるべき理由 鼻と嗅覚と記憶障害

公開日: 更新日:

 生物にとって嗅覚は最も早く発達した感覚器だ。生き延びるために食べ物を探したり、見えない敵をいち早く察知する必要があったからだ。しかも、嗅覚から得た多くの情報が脳を刺激し、脳を発達させる引き金となった。最近は匂わないことに鈍感な人が増えているが、人が匂いを感じなくなるのはなぜか、匂いを失うとどんなデメリットがあるのか? 自身の嗅覚を知るにはどのような検査があるのか? 「あさま耳鼻咽喉科医院」(茨城県古河市)の浅間洋二院長に聞いた。

「匂いを正常に感じることのできない状態を嗅覚障害といい、匂いの伝達経路のどこが障害されるかによって、①気導性②嗅神経性③中枢性の3つに大別されます」

①は匂いの分子を含んだ空気が匂いを感じる嗅粘膜に届かない鼻の病気(鼻ポリープ、アレルギー性鼻炎)にかかったとき、②は風邪や慢性副鼻腔炎による炎症で神経が変性したり、頭部外傷で匂いに関係する神経が障害されたりしたとき、③は嗅神経よりも中枢側に問題があり、匂いの情報が伝わっても、それを認識する脳に問題があるとき(アルツハイマー病パーキンソン病脳梗塞など)に起こるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも