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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

雪道で足を滑らせ尻もちを…どこかを骨折しているのか?

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 実際、高齢者の尻もちでは、これらの骨にひびが入ったり、折れることも珍しいことではありません。なかには、それが原因で寝たきりになる人もいます。

 一方で「尾骨」はもともと細くて折れやすく、折れ方によっては痛みがそれほど強くありません。なんとなく痛いと思っていて病院でレントゲンを撮ったら「折れていた」という人もいます。

 厄介なのは、この尾骨は折れる方向によっては近くにある肛門を塞いだり、直腸を折れた骨で傷つけたりすることがあることです。

 尻もちをついてから数カ月が経ち、「ウンチが出にくいなあ」と感じて病院で相談したら、尾骨が折れて肛門を塞ぎ、排便障害を起こしていたという男性もいました。

 その場合は、肛門から指を突っ込んで折れた尾骨の先端を押して便が出やすいようにする場合もあります。

 なかにはお尻の痛みが引いて新たに腰痛に悩まされる人がいます。こういう人のなかには、仙骨や尾骨の痛みが強すぎて椎骨と椎骨の間のクッション役を果たしている椎間板がヘルニアになっていることに気がつかないのです。

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