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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

五十肩みたい…マッサージ店でもみほぐしてもらっていい?

公開日: 更新日:

【Q】腕が上がらなくなり困っています。五十肩のようですが、マッサージ店でもみほぐしてもらうのはどうでしょうか?(愛煙家の55歳男性)

【A】おすすめしません。「五十肩」は江戸時代の国語辞典とされる書物にある言葉で、「肩関節周囲炎」が正式名称です。欧米では「フローズンショルダー(凍結肩)」とも呼ばれています。肩関節の拘縮により関節可動域が徐々に小さくなっていく病気で40~60代に多い。病院では男性より女性の患者さんが目立ちます。これは女性の方が男性に比べて病気になりやすいからではなく、洗濯物を干したり、髪を結ったり、洋服を着たりするなどで手を上げることが多い。そのため、この病気に気づきやすく、放っておくこともできないからでしょう。

 肩関節周囲炎の原因は、昔から「関節の中にあって、軟骨への酸素や栄養の供給や関節のすべりを良くするための滑液に炎症が起きているから」ともいわれてきましたが、ハッキリしません。

 最初は胸や腕、肩甲骨周辺、背中に違和感や凝りが生じてきて、徐々に痛みに進行していきます。進行すると癒着性関節包炎となり、肩関節可動域が制限されていきます。

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