加齢黄斑変性症と新型コロナの関係 重症化しやすく死亡率増

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■炎症を調整するタンパク質の関連遺伝子が影響?

 では、なぜ、加齢黄斑変性症の患者は慢性炎症が起きていると考えられるのか?

「じつはこの病気の発症メカニズムを解明するため、加齢黄斑変性症の患者とそうでない人とそれぞれゲノムを詳しく調べる研究(ゲノムワイド相関解析)が進められていて、2005年には加齢黄斑変性症に深く関連している特殊な変異がCFH遺伝子中に確認されたとの研究報告がなされています。研究ではこの変異により、発症リスクが3~7倍高くなるとしています。このCFH遺伝子は、補体系という免疫系の一部の中で炎症を調節するタンパク質の産生に関与することがわかっています」

 その後、ARMS2遺伝子も発症に関わることも報告された。

「ARMS2遺伝子の機能に関して複数の報告があるものの、眼内での働きはよくわかっていません。しかし、CFH遺伝子とは別の形で、補体に関する炎症の制御に関わっていることが明らかになっています」

 加齢黄斑変性症が慢性炎症性疾患であることは全身炎症の指標であるCRP値の上昇から明らかになっている。白人を対象とした研究ではCRP値とCFH遺伝子多型とは相関関係があることが報告されており、炎症は目に限局したものではないと考えられている。

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