失明リスク高い「加齢黄斑変性」はサングラスと食事で予防

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 放置すれば失明リスクのある病気のひとつが、加齢黄斑変性だ。東京女子医大眼科教授の飯田知弘医師に話を聞いた。

 加齢黄斑変性は、加齢が主な原因で発症する目の病気だ。

 網膜の中心部にある「黄斑」に異常が生じ、見たいものが見えなくなる。「人の顔が認識できない」「新聞や本などの文字を読めない」「運転できない」などが起こり、治療を受けないでいると失明に至る。

 加齢黄斑変性には、黄斑の下に水がたまる「滲出型」と、黄斑の細胞が萎縮する「萎縮型」がある。日本で圧倒的多数を占めるのが滲出型だ。

「滲出型は、特に男性では有病率が年々、著しく増加しています」(飯田医師=以下同)

 滲出型は血管内皮増殖因子(VEGF)によって細い新生血管ができ、それが破れたり血液や水分が染み出したりする。治療の主流は、VEGFの働きを抑制する「VEGF阻害薬」を目の中に注射する「抗VEGF療法」だ。

「非常に効果のある治療法ですが、問題は、1回で治療が終わりではない点。対症療法なので、継続して複数回治療を行わなければなりません」

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