著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ホタテ】皮膚と関係が深い「肺」を強化して肌に潤いを与える

公開日: 更新日:

 年齢を重ねると肌もデリケートになるもの。特に「乾燥」に悩まされていませんか?

 皮膚は表皮、真皮、その下にある皮下組織によって成り立っています。表皮の最も外側にある角質層は肌の水分を保つためのバリアー機能と、肌の潤いを正常に調整する保湿因子を備えています。

 ところが、老化によって皮脂の分泌量が減るとバリアー機能が損なわれ、水分含有量が減り、保湿因子も衰えて皮膚が乾燥しやすくなります。そのため、皮膚がカサついたり、白く粉をふいたりしがちになるのです。

 さらに悪化すると、ひび割れて痛んだり、外部からの刺激を受けやすくなることでかゆみを生じる「老人性乾皮症」を引き起こす場合もあります。かいてしまうと、いよいよ皮膚のバリアー機能は低下し、湿疹やただれを起こすという悪循環が起きやすくなります。

 命に関わる問題ではありませんが、生活の質を落とし、見た目も気になるもの。外からの保湿だけではなく、体の中から潤いをチャージすることも心掛けましょう。


 中医学において皮膚の要となるのが「肺」と呼ばれる臓器です。肺は呼吸器をつかさどる一方、皮膚との関連が深く、肌に潤いや弾力を与えたり、その表面をガードする臓器と考えます。そのため、肺の働きが衰え、乾燥すると皮膚も乾燥して、トラブルが表れます。ですから、肺に潤いを与える食材を取り入れることが大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?