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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

「AI」「スマートウオッチ」「IoT」で大きく変わる健康管理

公開日: 更新日:

 仮にユーザーが「リラックスしたい」とします。いまのスマートウオッチのアプリは、ユーザーのストレス度合いまで、すぐに自動的に判定してくれます。まだ十分にリラックスしていないとAIが判断した場合には、スマホアプリを介して、アロマディフューザーに対し、香りの濃さや種類の変更などを命じます。数種類の香りを組み合わせて出してくれるかもしれません。あるいはエアコンに対して、室温の上下を命じたり、加湿器や照明の調節をしたりも可能です。

 数日間も使っていると、AIが学習して、個々のユーザーに最適な香りのバランスや室温、湿度、照明の設定を完全に自動的にやってくれるようになってきます。睡眠に利用すれば、眠りの質を向上させ、疲労回復の効果が高まったり、仕事や勉強の集中力を高めるような設定もしてくれるようになるはずです。

 このようなことは、すでに技術的には可能になりつつあります。AIは「なぜその組み合わせがいいのか」という質問には答えてくれないので、その意味で「科学的」とは言えないかもしれません。しかし大切なのは、実感できる効果でしょう。理屈はさほど重要ではないのです。

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