アトピー性皮膚炎の新薬はこれまでと全然違う…従来薬が効かなかった患者も効果を実感

公開日: 更新日:

 近年めまぐるしい進歩を遂げているのが、「アトピー性皮膚炎の治療薬」だ。従来薬とは作用機序の違う薬が2018年度に日本で初めて登場し、それ以降、新薬が続々発売。これまでなかなか良くならなかった人も、著しい症状改善が見られている。アトピー性皮膚炎の患者を多数診ている「巣鴨千石皮ふ科」(東京都豊島区)の小西真絢院長に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 1週間でかゆみが引き、2週間で「前と全然違う」と実感し、1~2カ月目には汗をかいてもしみなくなった──。18年登場の新薬「デュピクセント(デュピルマブ)」を小西院長が初めて投与した患者は症状が着実に改善し、「他の方も自分みたいに幸せになってほしい」と感想を漏らしたという。

 一方、製薬会社「サノフィ」が実施した「アトピー性皮膚炎の治療実態調査」では、薬の進歩が患者に浸透していないことが見て取れる。それによると、中等症以上の患者の69%が「アトピー性皮膚炎の原因物質を標的とした新しい治療法がある」と知らず、71.2%がアトピー性皮膚炎を「症状が繰り返す病気(良い状態をキープできない)」と考えていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景