著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

なぜ「涙目」になるのか…結膜がたるむと涙が正常に排出されない

公開日: 更新日:

 鼻涙管狭窄は、涙を鼻へと流す「鼻涙管」という管が狭くなってしまう病気です。この管が細くなると、涙がうまく排出されず、目の中にたまり、やがて目の外へとあふれ出てしまいます。

 その結果、皮膚がただれて「涙やけ」となり、ヒリヒリとした痛みを伴うこともあります。日常生活に支障を来すことがあるため、「年齢のせい」とあきらめず、眼科を受診することをおすすめします。

 鼻涙管狭窄が疑われる場合、眼科ではまず「通水テスト」を行います。これは涙の排出口である涙点に水を流し、鼻涙管の詰まり具合を調べる検査です。少し痛みを感じることがあるため、麻酔をして実施します。人によっては、通水を数回繰り返すことで症状が改善することもあります。

 しかし、通水だけでは改善しない場合や、鼻涙管の狭窄が強い場合には、医療用の細いチューブを鼻涙管に挿入する治療が行われます。このチューブを約2カ月間留置することで管が広がり、チューブを抜いた後も涙が正常に流れるようになります。

 もしこれでも改善しない場合には、鼻の骨に穴を開ける手術を検討することもありますが、多くの場合、チューブ挿入で症状が改善されます。

 涙目の原因はさまざまですが、適切な治療を受けることで効果を実感できます。気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。

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