懐は寂しくても、明日は見えなくても…乾杯!

公開日:  更新日:

<酒蔵かっぱ(新橋)>

 新橋は烏森口を飛び出すと、忘年会シーズン真っただ中の街はごった返していた。が、職場の仲間とパーッといこうというような華やぎというか、浮かれた顔は多くない。そういう時代なのだろう。

 新橋西口商店街を進み、2つ目の十字路を左に折れたところにあるのが、今宵(こよい)の河岸。7坪(23.14平方メートル)ほどの空間に厨房とコの字形のカウンター、4人掛けのテーブルが2席あるだけの小箱ながら、夜ごと飲んべえたちが詰めかけ、袖すり合うのも何かの縁とばかり、分け隔てなく語らうことで知られた店である。創業から35年、どれだけのサラリーマンがここで、つらい仕事の憂さを晴らしてきたのだろう。

 暖簾をくぐり、ちょっと驚いた。午後6時を回ろうとしているのに、先客はゼロ。店主葛山健一さんの頭に巻いたねじり鉢巻きがどうにも寂しげで、何と言っていいのか分からず、お互い苦笑い。まあ、こんな日もありますよ、との言葉をのみ込んで、止まり木についた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  7. 7

    辺野古「県民投票」不参加表明 沖縄県“アベ友”5市長の評判

  8. 8

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  9. 9

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

  10. 10

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

もっと見る