飲んべえの神様も笑う路地裏の繁盛店

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<斎藤酒場 十条>

 飲んべえが酒場に求めるものは酒だけじゃない。安くてうまい酒肴、肩肘張らずに楽しめる気安さ、女将が優しいといった居心地である。十条は駅前のロータリー脇の路地を入ってすぐの「斎藤酒場」には、それら全てが揃っている。

 夕暮れの5時過ぎ、暖簾をくぐるとテーブル席はほぼ満席、L字形のカウンターの中にまで客が入って縁日のような賑わいだ。女将の案内でテーブル席へ。ここでは相席が当たり前、顔見知りでも知人でもないのに、旧知の間柄のようになれてしまうのは、飲んべえの神様のなせる業か。ビール(大瓶)490円をグビッとやり、名物のポテトサラダ220円をつまんでいると、店内の賑わいは聞き心地の良いBGMへと変わっていく。と、隣の2人組と目が合った。何となく笑顔で会釈し、乾杯。30歳前後とおぼしき男は美容師だそうで、一見らしく目をパチクリ。

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