東京湾は4億円…雨で大会中止 残った花火玉はどうなる?
ゆく夏を惜しむかのように、今週末23日にも秋田県の「大曲の花火」(1万8000発)や「千葉県流山花火」(1万発)が開催される。
でも、ちょっと気になるのは雨天などで開催が中止になった場合のこと。使用されずに残った花火玉はどうなるのか?
「事前に中止が決まっていれば、別の花火大会や来年分として代用できますが、問題は直前に雨天中止となったケース。基本的にはすべて廃棄処分にします」(日本煙火協会・担当者)
導火線が湿気でダメになってしまうと、花火玉は再利用ができなくなるためらしい。
ということは、花火大会が中止になると、莫大な損失が出てしまうことになる。今月10日にも「東京湾大華火祭」(1万2000発)が台風11号の影響で中止になったばかり。大会予算は企業協賛金も含めて約4億円だった。ところが、世の中はうまくできたもので、「花火保険」というものが存在するので、実害はそれほどでもない。
東京湾大華火を主催する中央区も保険に加入していて、「花火代や警備費用などの損失は、大半が保険でまかなえます」と説明するのだ。