イスラム国機関誌が挑発 日本が直面する“隣人テロリスト”
「イスラム国は2人の日本人を人質に取り、日本の失策を待ち構えていたといったことも書かれている。<なぜそれを忘れていたのか?>と、安倍首相を皮肉っています。自分たちの都合のいいように“後づけ”で書いた可能性はあるにせよ、安倍政権や国民が何を嫌がり恐れるのか。イスラム国が日本の状況を熟知していることは、疑いようがありません」(外務省関係者)
■日本のシンパが集めた情報で心理戦
軍事ジャーナリストの神浦元彰氏も、「日本人の“情報提供者”がいるとみて間違いないでしょう」とこう続ける。
「日本にいるシンパから集めた情報をもとに、メディアを駆使して揺さぶりをかける。イスラム国は心理戦を仕掛けるのがうまい。怖いのは、それに刺激される“愉快犯”が現れることです。日本にも職がないなど、政府に不満を持っている若者がいる。それこそ、爆弾マニアや毒物マニアもいる。イスラム国に乗じて世間を騒がせてやろうという孤独な“予備軍”が大勢いるわけです。単独で行動する『ローンウルフ(一匹狼)』の犯行を未然に防ぐのは、なかなか難しい」