高速道「時速120km」で吹き荒れる軽自動車への大逆風

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 警察庁が、高速道路の最高速度を時速120キロに引き上げる方針を明らかにした。まずは静岡県の新東名高速と岩手県の東北道が対象だが、そのほか関越道、常磐道、東関東道、九州道も安全性の問題は生じないという。いずれはすべて引き上げられるのだろう。その影響は、何かと逆風にさらされている“日常の足”に及びそうだ。

 それにしても唐突だった。新東名を運営する中日本高速道路も、「引き上げの方針は承知していますが、どの区間になるのかも分からない」(広報室)と戸惑い気味。もともと新東名は120キロで通行する前提でつくられているとはいえ、いきなりの発表に驚いたようだ。

 警察ジャーナリストの寺澤有氏は、「特別会計の廃止が影響している」と言う。

「高速道路の100キロ制限は、1963年の名神開通時から変わっていません。当時に比べると道路も車の性能も格段によくなっています。それなのに上限を維持してきたのは、スピード違反を取り締まりやすいから。120キロもOKとなれば、反則者が減るのは明らか。違反ドライバーが支払う交通反則金は警察の特別会計の財源で、違反が減れば裁量も減ったわけです。ところが2014年度から、この特別会計が廃止され、多い時で年間1000億円に上るカネはすべて一般会計に回されるようになった。警察からすると、スピード違反を取り締まるうまみも減ったのです」

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