滝田誠一郎
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滝田誠一郎ノンフィクション作家

1955年東京都生まれ、青山学院大法学部卒。ヒューマン・ドキュメンタリー作品を数多く手がける一方で、ジャーナリストとして雇用・人事問題を取材。著書に「開高健名言辞典 漂えど沈ます」(小学館)、「消せるボールペン30年の開発物語」(小学館新書)、「IT起業家10人の10年」(講談社)などがある。

亀清楼(浅草橋駅) 時季になると訪れて頼んだ「鮎の煮浸し」

公開日: 更新日:
山口瞳が「色の白い中天の満月のような美人」と評した7代目女将。「亀清楼」の文字は平山郁夫画伯/(C)日刊ゲンダイ

 JR総武線・浅草橋駅東口からゆっくり歩いても10分とかからない台東区柳橋1丁目に、安政元(1854)年創業の江戸前会席料理の老舗「亀清楼」はある。神田川が隅田川に合流する角、柳橋のたもとに立つ赤れんが風の大きなビルの2階だ。

 戦後すぐに再建された木造平屋の建物が老朽化し…

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