広島市民球場でプロ初出場も…一軍との大きなレベル差を痛感した
初めて一軍に昇格した1989年9月7日にプロ初出場を果たした。
舞台は広島市民球場。九回表、同期の遠田誠治さん(85年6位指名、新日本製鉄室蘭を経て翌86年オフに入団)の代打としてバッターボックスに立った。相手投手は右腕の川端順さん。さすがに緊張して、ガチガチになった。
配球はまったく記憶にないが、結果は空振り三振。「一軍の投手のボールは速いなあ……変化球はこんなに曲がるのか……」と痛感した。と、同時に、「これじゃあ、一軍ではやっていけない」と悟った瞬間でもあった。
今思えば、首脳陣も俺が一軍のレベルに達していないのをわかっていたはずだ。経験を積ませるために、あえて昇格させてくれたのだろう。俺自身、このままじゃあ、この先も全然打てないと、冷静に見ていた感覚もあった。
今はなき広島市民球場は、古い施設だった。プロがよくやっていたなと思う。中日の本拠地だったナゴヤ球場もしかりだ。昔はそれが当たり前だったが、今と比べたら環境の差は歴然だ。