石破おろし攻防激化…総裁選前倒し要求へ、現職の副大臣と政務官“首かけてでも”気勢の波紋

公開日: 更新日:

 フェーズが変わってきた。

 メディアの世論調査で「石破首相は辞める必要はない」との意見が大勢を占めていることが分かり、「石破おろし」はしぼみつつあるように見えた。事実上の退陣要求である自民党総裁選の前倒しの是非を巡っても、賛同する国会議員が「記名」「公表」を求められることを嫌がり「日和見する」(自民中堅)とみられていたが、空気が変わってきている。

 石破政権の一員である副大臣、政務官から“首をかけてでも石破をおろす”と強硬な意見が出てきたのだ。小林史明環境副大臣は29日、X(旧ツイッター)に「私自身は総裁選を早期に実施すべきという考えだ。必要があるのなら、副大臣を辞して手続きを行う」と投稿。28日には神田潤一法務政務官もXに、総裁選前倒しを求める方向に「大きく傾いている」と書き、辞任の可能性に言及していた。

「低調だった反石破派が、ここへきて巻き返しを図っているようだ。これまで、副大臣、政務官に対しては『辞任してから文句を言え』という批判が上がっていた。彼らは石破首相に任命してもらったのだから、当然といえば当然。それでも、これまで辞任に言及した人はおらず、党内では『本気でおろす覚悟がない』と揶揄されていた。今回、2人が声を上げたことで、石破おろしは勢いづく可能性があります」(官邸事情通)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?