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田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

井出隼平は藤井聡太の三段昇進が遅れたことでプロ棋士に

 私の弟子の井出隼平四段(26)が9月2日、加古川青流戦で藤井聡太四段(15)に勝った。

 藤井四段は「秒読みの中で間違えてしまった」と感想を語った。ただ、60秒の秒読みに先に追い込まれていたのは井出四段で、苦しい形勢で頑張り抜いたことが結果的に藤井四段のミスを誘った。

 翌日の新聞には「藤井四段 公式戦で初の連敗」という見出しが載った。昨年12月のデビュー戦以来、43局目で初めて連敗したわけだが、敗れたことが注目されるのは大物の証しだ。

 私は前回の本欄で公式戦の実績から比較して、藤井を向日葵にたとえ、井出は雑草だと表現した。両者は奨励会(棋士養成機関)の三段リーグの成績でも対照的だった。

 藤井は昨年9月に難関の三段リーグを1期で突破し、14歳2カ月の最年少記録で四段に昇段して棋士になった。一方の井出は三段リーグに6年・13期も在籍していた。

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