3億円超で商談決裂 上杉謙信の「愛刀」海外流出の可能性
「日本骨董学院」学院長の細矢隆男氏によると、国宝の刀剣で3億2000万円は破格の値段という。
「国宝の刀剣は約100振りありますが、1億円台が相場です。3億2000万円と評価されたのは謙信が所持し、一文字派の刀に気品があるからでしょう。所有者が少しでも高く売りたいと思い、交渉が決裂するのはよくあることです。心配なのは海外の業者がこの刀を買うこと。先日、ダビンチの絵が500億円で落札されたことでも分かるように、海外では美術品が高額で取引されている。潤沢な資金を誇る外国の美術館なら“国宝が5億円なら安いものだ”と買っていきかねない。その結果、貴重な国宝が海外に流出してしまいます」
国の予算で買ったほうがいい?