規模は伊の10分の1 アグリツーリズモは日本で定着するか

公開日:

 赤トンボとヒグラシ、そしてワラを焼く匂い――。過疎化に悩む地方は実は宝の山だった。

「田舎力」など多数のベストセラー本がある金丸弘美氏(食総合プロデューサー・総務省地域力創造アドバイザー)の最新刊「田舎の力が未来をつくる!」(合同出版)が、Amazon「地域開発部門」で1位になっている。

 金丸氏はこれまで地元野菜のブランド化や加工品の6次産業などをアドバイスしてきたが、今回はアグリツーリズモの可能性を指摘。アグリ(農業)とツーリズモ(旅行)を組み合わせた言葉で、一般には民宿のイメージだろう。インバウンド(外国人旅行客)を増やそうとしている自治体職員も熱心な愛読者だ。

 しかしまあ、田んぼと畑しかない田舎に外国人がそんなに興味を持つとは思えないが……。

「注目したいのは、私が何度も取材で訪れたイタリアです。イタリアには農村体験できるアグリツーリズモを営業する農家が2万682軒あり、主に長期滞在の家族連れが利用している。日本の農家民宿は2000軒ほどですから、10分の1しかありません。ただ、私が勧めているのは、民宿よりもっと簡便な、農家をリノベーションして泊まれるようにした簡素な施設です。食事の提供は朝食ぐらいにし、夜は地元のレストランを紹介する。その分、料金は安い。旅行客は昼は宿から紹介された牧場や畑で農業体験をし、また宿に戻ってくる。これなら点ではなく、面として地域全体の活性化につながります」(金丸氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “年金博士”警鐘 支給年齢「68歳引き上げ」が意味すること

  2. 2

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  3. 3

    地方は“安倍自民NO” 高知新聞「内閣支持率26%」の衝撃

  4. 4

    JOC会長を猛批判 小池知事に長男・竹田恒泰氏との“因縁”

  5. 5

    広島対策は“丸投げ”? 巨人スタッフ会議で投打コーチ言及

  6. 6

    常盤貴子「グッドワイフ」上昇のカギは美魔女の輝きと気概

  7. 7

    ドラ1左腕も“被害者”か…岩隈加入で巨人若手が行き場失う

  8. 8

    年商200億円の深キョン新恋人 “ホコリだらけ”の女性遍歴

  9. 9

    巨人は先発6人以外“全員中継ぎ” 勝利の方程式を追加構想

  10. 10

    前JGTO副会長が吐露 男子2試合“消滅”は青木功会長が招いた

もっと見る