冬の熱いお風呂が好きな人は「ヒートショック」に要注意
2月6日は「お風呂の日」。日本の風呂文化のユネスコ無形文化遺産への登録を目指して活動しているHOT JAPANプロジェクトが、寒さが厳しいこの季節にお風呂で心も体もあたたかく過ごしてほしいという思いで、日付の「2」「6」の語呂合わせから、昨年制定したものだ。1年中で最も寒いこの時期、冷えた体を温めるために熱いお風呂に浸かる人も多いと思うが、入浴法を間違えると入浴時の「ヒートショック」による事故を招くこともあるという。そこで、対策方法を探ってみた。
これは見逃せない。「東京都23区における入浴中の事故死」(東京都福祉保健局東京都監察医務院調べ)。このデータによると、入浴中の死亡事故は、12月から2月の冬場に多く発生しており、その主な要因は「ヒートショック」と言われている。ヒートショックとは室温の急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、心臓に大きな負担がかかり心筋梗塞や脳梗塞、脳出血を引き起こすというもの。1年間でヒートショックに関連した入浴中の急死者数は約1万7000人と推計され、その数は交通事故による死亡者の3倍をはるかに超えており、深刻な事態と言える。では、安全で健康的に入浴するためにはどうしたらいいのか。