焼肉きんぐの「物語コーポ」社長・加治幸夫さんの巻<1>
宝華(東京・小金井)
この店は、JR東小金井駅南口を出てすぐ。創業47年、いわゆる町中華の老舗です。店を起こしたマスターは研究熱心で、今から20年以上も前に、「宝そば」(700円)という油そばを開発します。今でこそポピュラーな油そばですが、ここが元祖と言ってもいいでしょうね。
自宅から近いので一人で行ったり、家族でお邪魔したり。2週間に1回の頻度で食べに行きますよ。昼時は、開店前から行列していて、2時すぎまでは列が続きますから大繁盛です。
多くの方のお目当ては名物の宝そばで、チャーシューをトッピングしたり、チャーハンとのセットを召し上がったりしていますが、僕が好きなのは湯麺(800円)と、もやし麺(800円)。正直、この2つは日本一おいしいと思います。
どちらも一番の決め手は、味のバランスと野菜の火の入れ方です。湯麺は、モヤシとキャベツ、キクラゲ、ニンジン、ニラがどっさり。横から見ると山のようなたたずまいがいい。もちろん、抜群の火入れで食感はシャキシャキ、透き通ったスープの塩加減も絶妙です。