LINEで急拡散 「座敷わらし」は旅館の常連客の子供だった
「岩手県で撮影された、本物の座敷わらし」「イイネ&シェアしないと呪いにかかります」(原文ママ)と文言が添えられた画像が、LINEで急拡散している。
ただし、この画像はまったくのニセモノ。元画像は、岩手県二戸市の観光協会が、同市の金田一温泉のPRのために、旅館「緑風荘」で撮影したポスターだ。その写真を無断で使用しているというわけ。
元のポスターでは、和服姿でたたずむ子供の周りに「会えたらいいね。にのへ」のキャッチコピーがデザインされていたが、上半身の部分だけを横長に切り取り、ポスターであることが分からないように加工してある。
この手のLINEは、かつての“チェーンメール”と同じ類のもので、SNS上の知り合いを通じて爆発的に拡散。「いいね」の数は、14日時点で30万件に到達した。「緑風荘」の館主が困惑しながらこう話す。
「拡散している内容は、当館とは一切関係ありません。ポスターは、観光協会からお話をいただいて、20年以上前に作ったものです。モデルをやっていただいたのは、常連のお客さんのお子さんだったと聞いています。当時、6歳くらいだったのかな。そのLINEは、不審なアカウントも貼り付けてあるようなので、十分、気をつけていただきたいです」