西荻窪「コーヒーロッジ ダンテ」顧客目線に立つこだわり

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 西荻窪で約50年間続く「コーヒーロッジ ダンテ」を“純喫茶の聖地”と言う人が少なくないが、取材を終えて、その表現はいかがなものかと思った。「聖地」などと言うと、客はダンテを崇拝してやまない人たちばかりではないかと想像し、妙に敷居が高くなってしまうからだ。

 実際は全くの逆である。オーナーの吹田守弘さんは店の成り立ちからコーヒーへの思い、なぜ居心地の良さを感じるのか、その秘訣などを極めて明瞭簡潔に教えてくれた。

 吹田さんは学生時代、フルートがうまくなりたいと一流の先生について習った。先生は「プロに向いている」と言ってくれたが、その後、入門してきた後輩のうまさに舌を巻き、自らソリストの道を断念したという。

「1年“366日”練習するぐらいだったのに、それをはるかにしのぐ人が現れた。自分で諦めたから、未練たらたらではありませんでした」

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