阿佐谷gionは「ちょっと高いけどちょっと良い」がモットー

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 ブランコの椅子、手書きのメニュー、店員が着ている特注の制服……。gion(ギオン)には至る所にオーナーである関口宗良さんの創意工夫が見て取れる。それはすべてが開店当初からあったのではなく、徐々に作られたものだ。

 本を読んでいても生活ができる環境に憧れていた関口さんが、大学を卒業して入社した先は今でいうブラック企業。新人の頃は1年間の休みが元日だけ、1日16時間労働という過酷な職場だった。しかし、おかげでおカネを使う時間がなく、10年余りでそれなりに貯蓄した。

 夢を実現しようと物件を探し、たどりついた現在の場所は、学生時代に家庭教師をしていたお宅の持ち物。ここに500万円の銀行借り入れを含めた2000万円を投じ、gionを開いたのが34年前だ。内装はすべて自分で考えた。

「天井からぶら下がっているランプは後から付けたんですよ。お金がなかったから。でも最初からそのつもりだったので、コンセントだけは付けておきました」

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