国内外で予兆頻発…年内の「南海トラフ巨大地震」に現実味

公開日: 更新日:

■政府のガイドライン作成は遅すぎる

 不気味なのは、1月3日に起こった直下型の熊本地震(震度6弱=M5.0)だという。南海トラフ地震のようなプレート境界型の巨大地震が起こる前には、直下型地震が頻発するケースが見られるからだ。

 2011年3月11日の東日本大震災は、「太平洋プレート」と「北米プレート」の境界で起こったプレート境界型地震だが、その3年前に直下型の岩手・宮城内陸地震(M7.2)が起きている。その後、直下型地震が頻発するようになった。プレートの動きが活発になると日本列島上の断層を刺激し、直下型が起こりやすくなるという。

 高橋氏によると、M7.0の地震が2回も発生した16年4月の熊本地震(直下型)は、南海トラフ地震の予兆の可能性があるという。

「プレート境界型地震である南海トラフ地震が発生する可能性がいっそう高まっています。いつ起きてもおかしくない状況です。私は2020年の東京五輪までに起きると想定してきましたが、来年でなくて、今年の可能性の方が高いと言えます。政府は来年度までに南海トラフ地震に備えたガイドラインなどを作成する方針ですが、コトが起こった後での“対策”では意味がありません」(高橋学氏)

 地震への備えは今日からやった方がいい。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  3. 3

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 4

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  5. 5

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  1. 6

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  2. 7

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 8

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  4. 9

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  5. 10

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」