8年かけて高校を卒業…同級生の“無音”の拍手に校長も感動
ある男子高生が卒業証書を受け取るために登壇した途端、客席はシーンと静まり返り……その静寂の理由に、多くの人々が深く心を動かされている。
米CNN(7月9日付電子版)などによると、この男子高生はニューヨーク州パットナム郡に住むジャック・ヒッギンズ君(21)。地元カーメル高校を6月20日に卒業した。
ジャック君は自閉症で、特に騒音に極めて過敏だ。同校の感覚・学習・行動に障害がある生徒の学習プログラムを8年かけて修了。晴れて卒業することになった。
ジャック君の父親のパットさんと母親のバーバラさんは、息子にぜひ卒業式に出席して欲しいと思ったが、「ステージに上がった時に、客席から拍手や声援を送られてパニックにならないだろうか?」という心配があった。
両親が学校に相談したところ、ルー・リオロ校長は、「分かりました。ジャック君が登壇した時は、生徒たちに静かにするように指示します」