移住経験から語る…雪国での田舎暮らしに潜む“落とし穴”
田舎暮らしの住まいを決めるにあたっては立地を注意深く検討する必要がある。今秋の台風の際も、被災地の中には旧河道だったところもあり、「古地図を参考にして、過去に川だったところは避けた方がいい」という指摘もあった。
この「地形問題」が深刻な苦労につながる危険が最も高いのは雪国だろう。雪国は地形によっては吹きだまりになり、積雪量が極端に多くなる場所がある。また、水路や池などの「雪捨て場」がある所とない所では除雪作業の難易度が全然変わってくる。この辺りは物件を決める前に、手土産でも持っていって移住を考えている先の住人によく聞いてみるといい。
「雪捨て場」があれば、そこに雪を捨てておけば済む。もしそれがなければ、除雪機で吹き上げて敷地内に邪魔にならないように積み上げる必要がある。ほぼ毎日のことなので、このひと手間が雲泥の差を生む。