大人気! 新潟県新発田市「移住体験ツアー」に親子で参加

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 田舎暮らしはしたいが、移住先はどんなところ? どんな人が住んでいる? そんな不安を解消するための移住体験ツアーが全国で催されている。現地までの交通費程度で参加できる場合が多く、収穫体験や温泉入浴、農村民泊など内容充実。お得なレジャーとしても人気だ。7月末に行われた新潟県新発田市の移住体験ツアーに親子で参加してみた。

 新発田市は、県北部、県庁所在地の新潟市から電車や車で30分ほどの小都市だ。市の担当者は「山、川、海、すべてが揃い、自然だけでなく城下町の文化も色濃い。雪も少なく、とても暮らしやすい」と強調する。

 今回参加したのは年3回ほど行われている移住体験ツアーのひとつで、テーマは「親子でしばたの食育を体験する」。新発田市は食の循環による街づくりに力を入れており、野菜のタネ植えや収穫、地元食材を使った調理などの体験プログラムが豊富なのだ。

 費用は1泊2日で中学生以上5000円(小学生2000円、未就学児無料)。ただし、県外からの参加は同額が交通費補助として支給されるので、実質参加費はタダ。それで初日の昼食と夕食、2日目の朝食と昼食の計4食出て、野菜の収穫や温泉入浴もあるという。どう考えてもお得だ。

 初日、午前11時に新潟駅に集合。マイクロバスで新発田市に移動し、現地集合組と合流。東京・埼玉・神奈川から、記者含め計4組の親子が顔を揃えた。

 まずは5年前に家族で新発田に移住した佐藤聡恵さんが営むカフェ「Kocher(コヘル)」で昼食。管理栄養士の資格を生かし、地元食材を使った定食などが評判だ。民家を改装した店舗は、ちゃぶ台の置かれた畳の座敷がメインダイニング。くつろいだ雰囲気の中で大人は定食、子供はカレーをいただいた。

「ご飯は地元産のアイガモ農法玄米の七分づき、野菜も地元産でご近所から頂いたモノも。隠し味やお肉の下ごしらえには地元酒蔵の酒かすを使っています」と店主の佐藤さん。やはり、産地で食べる食事は格別。好き嫌いの多い我が子も「おいしい!」とペロリだ。

 食後は車で市内の坂井ファームフーズの畑に移動し、枝豆とアスパラガスの収穫体験。どちらもよく食卓に上る野菜だが、どのようになっているのか実は記者も知らなかった。

 枝豆はなんとなく想像がついたが、驚いたのはアスパラガス。大きく伸びて葉も茂った巨大アスパラガスの群生に、ニョキッと顔を出す若いアスパラガスをハサミでチョン切るのだ。まるでタケノコ。普段の生活では絶対に知り得ない“衝撃の事実”であった。

 汗をかいた後は、市営の温泉施設「ほうづきの里」でひとっ風呂。日本有数の硫黄含有量を誇る月岡温泉は、その美容効果から“もっと美人になれる温泉”として知られる。移住すれば、こんな名湯に毎日入れるってことか?

 宿泊は市内有数の米どころ、米倉地区の民家を改修した移住体験施設「新緑」。夕食は、地元のお母さん方の手作り料理を地元自治会の皆さんらと一緒にいただいた。大人たちは地酒をくみかわしながら和気あいあいと談笑、子供たちはトランプゲームに花火と、それぞれに田舎の夜を満喫。

 翌朝は早起きし、地域おこし協力隊員・守谷純さんの案内でトマトの収穫体験。採ったトマトはもちろん朝食のおかずに並んだ。

 食後はマイクロバスで市の中心街に移動し、子育て支援拠点「イクネスしばた」のキッチンスタジオで、アスパラガスを使ったピタパン作りを体験。ちなみに、教えてくれた川邊直子さんも関東からの移住組。ツアーを通して、地元の人や移住した人とさりげなく触れ合えるという寸法なわけだ。

 出来上がったピタパンを持って、マイクロバスで30分ほどの海水浴場「藤塚浜」へ。BBQの昼食、そしてこの夏初めての海水浴を楽しんだ。

 帰り際には、昨日収穫した枝豆とアスパラガスを頂いた。もちろん一番のお土産は、この2日間の思い出である。

★移住体験ツアーについての問い合わせは、新発田市みらい創造課定住促進・婚活応援室(℡0254・28・9531)

(取材・文=いからしひろき)

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