離婚を前提に別居中…年金・退職金の分割は老後生活に不安
【T家の現状】夫(61歳)は、再雇用中。息子(会社員、26歳)と2人暮らし。妻(60歳)はパート勤務で別居中。
Tさんは、12年ほど前から妻と熟年離婚を前提に別居中。息子が成人し、社会人になったのでいつでも離婚に踏み切れるのですが、ズルズルと別居生活を続けています。
現役時代は、自分と息子で生活しながら貯蓄し、妻に月8万円の生活費を仕送りしてきました。
ですが、定年後、再雇用となり収入が激減した今、息子から毎月5万円の生活費をもらっても、家計はカツカツの状況が続いています。
それでも、離婚となれば退職金も婚姻期間分は渡そうと考えています。結婚当初は専業主婦だった妻も別居後は扶養の範囲内での働き方だったので、年金分割にも応じようと思っているそうです。ですが、最近、気前よく応じていると自分の生活費が危うくなりそうで心配になってきたそうです。
65歳から受け取る予定の年金の見込み額は、妻と分割後で約13万円ほどと見当をつけています。妻が年金だけで暮らせるとなると仕送りはストップしますが、息子は「離婚したら家計にお金は入れない」と言っています。