日本人の危ういワクチン信仰 米国では3割が「接種しない」
中断を発表した翌日、再開に変更――。英アストラゼネカのワクチン開発は、関係者を右往左往させた。
同社は新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を中断すると発表した理由を「原因不明の症状」が出たためと説明した。一部メディアによると、被験者が横断性脊髄炎を発症したという。その後、被験者の体調が回復したこともあって、臨床試験を再開することにしたようだ。
アストラゼネカは7月にも、被験者が多発性硬化症と診断されたため治験を中断している。開発中のワクチンとこれらの症状の因果関係はハッキリしないが、ワクチンには副障害(副作用)がつきものだ。
ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)は、副障害はワクチンの「宿命」みたいなものだという。
「通常のインフルエンザもワクチンを注射した人の2~4割が発熱で頭がボーッとしたり、ダルさを感じたりします。注射した場所が大きく腫れあがる割合も同じ。おたふく風邪ではワクチン接種者の0.03~0.06%に軽い髄膜炎、600万人~800万人に1人の割合で難聴の症状が出ます。ほとんどのワクチンで0.1%未満の人にショックやアナフィラキシーが起きることも分かっています。副障害を伴わないワクチンは存在しないと言えるでしょう」