藤田崇義
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藤田崇義

1974年、京都市出身。中1で“乗り鉄”に開眼し日本中の鉄道を乗り歩く。高2のとき当時の“JR全線完乗”を達成。以後、海外の鉄道へ関心を移す。現在、国内鉄道全線完乗に挑戦中。

網走でイクラ・ウニ丼とステーキのセット、厚岸で「かきめし」…道東の食を満喫

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 私の旅は、地方の美味珍味とは縁がない。それでも道東での思い出の味はない訳でもなく、オホーツク海岸にある北浜駅の駅舎を用いた喫茶「停車場」のラーメンなぞ、高校生時分に大枚はたいて食べただけに印象深い。

 今回の旅でも、できればあの旅人達の残した切符が壁一面に貼られた待合室に入った後、久しぶりに賞味できればと思っていたが、あいにく9月1日は定休の火曜であった。

 北からオホーツク海、知床山地、釧路湿原と見所の続く釧網本線は、他にも止別駅や川湯温泉駅に食堂があるが、北浜でないなら今回はできるだけ長く釧路への車窓を眺めようと、素通りする。

 その代わりといっては何だが、既に網走駅の観光案内所で「列車の待ち時間に昼飯を食べたい。地元の人が集まる店で、高くなくて、おいしい所を」と尋ね、数軒挙がったうちの一つ「ホワイトハウス」でライダーさんに混じってイクラ・ウニ丼とステーキのセット1500円を平らげたので、腹は満たされていた。

 ざっくばらんな質問にも掌を指すが如く答えてくれる案内所は、係員がそれだけ自分の足や舌で情報を掴んでいることの証左で、頼りになる。

 さて、ここまできたら森駅「いかめし」と双璧をなす名物駅弁、厚岸の「かきめし」を食べたい。

 釧路空港を15時25分に発つため、釧路発11時12分発厚岸着11時58分、厚岸発12時37分釧路着13時18分の行程で急ぎ往復する。駅前の氏家待合所へ出向けば、「できるのはかきとほたて。さんまはまだ去年のなので勧めていない」といわれ一瞬、ほたてにも心が動かされたが、踏み止まって思い出のかきめしを注文。

 駅待合室で4つ並んだかきと濃厚な出汁の浸みた飯を口に運びつつ、「この味を池袋で1080円で出す店はなかろうな」と再々訪を誓う。列車での去り際になって、「ああ、ほたてめしも買って空港で広げればよかったのか」と悔んだ。

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