ぜいたくな暮らしがやめられず…夫婦で毎月15万円の赤字
【K家の現状】Kさん(61歳)は無職、妻(58歳)は料理教室を開いている。子ども2人は独立
「定年後は少し休みたい」と思っていたKさん。
「生活費を今の半分にすれば、年金をもらい始めるまでなんとか暮らしていけるだろう」と考えていました。
定年までにできた貯金は800万円。退職金は約2000万円だったので、老後資金は2800万円です。そのほか企業年金があり、60歳から15年間は月に10万円ほど受け取れます。老後資金としてはギリギリかもしれませんが、これだけのお金があるし、今のところは夫婦で月に約20万円の収入があります。ずっと頑張ってきたのだから、少しぐらいぜいたくしてもよいだろう、そんな気持ちになりました。
そこで、妻の料理教室をしばらく休みにして、1カ月間のクルーズの旅に出掛けました。旅費のほか、少しぜいたくをしたため、総額220万円ほどを使いました。
旅行後は、「つましい暮らし」をする覚悟でしたが、思っていたほど節約はできません。生活費への補填が必要で、老後資金はさらに180万円減りました。結局、1年間で400万円を超える金額を減らしてしまったのです。