再就職していなければ確定申告 付加年金は支払額の10倍も
退職してフリーの身になれば年金も変わってくる。その際に損をしない方法もおさらいしておこう。
会社員時代は国民年金と厚生年金の2階建て構造(第2号被保険者)でも、辞めれば国民年金だけの1階建て(第1号被保険者)に切り替わる。会社員や公務員の家族に扶養される第3号被保険者でなければ、月額1万6540円(2020年度)の保険料は自分で納付が必要となり、将来の年金受給額は減少する。退職して以降は厚生年金部分の支払いがなくなるためだ。
その分をカバーしたければ、自分で上乗せするといい。そのひとつが付加年金だ。
「付加年金は2年で元が取れる年金です。月400円の保険料で、将来は『200円×保険料納付月数分』を終身受け取れます」(藤原アセットプランニング代表でファイナンシャルプランナーの藤原久敏さん)
仮に50歳から10年間付加年金を納付し、65~85歳の20年間受給した場合、支払額は合計4万8000円だが、受取額は48万円と10倍になる。ただし65歳より前に死亡すれば納付した保険料は戻らない。