辞め時は「64歳11カ月」少しでもおトクな退職法をおさらい
新型コロナウイルスの影響で上場企業の早期・希望退職者数が1万人を超えたという。突然の離職で、再就職のめども立っていない人は多いのではないか。今回は少しでもおトクに退職する方法をおさらいしよう。
■退社時は会社都合
まずは離職理由だ。失業保険のことを考えれば、自己都合退職より会社都合退職がいい。加入年数や年齢によって異なるが、会社都合の場合は自己都合と違って、3カ月(2020年10月からは2カ月)の給付制限を待たずに支給が開始され、給付期間も長く設定されている。
多くの人は適用されるのは倒産時だけと思っているかもしれないが、例えば、時間外労働が多かった人も会社都合退職に当てはまるかもしれない。離職直前6カ月間のうちに、いずれか連続する3カ月で45時間、いずれか1カ月で100時間、またはいずれか連続する2カ月以上の期間に平均して1カ月で80時間を超えた場合がそうだ。
ほかにも「賃金が85%未満に低下した」「親の介護などを余儀なくされた」「事業所の移転で通勤困難になった」など、ハローワークが特定受給資格者や特定理由離職にあたると判断した場合は、会社都合と認められるケースもあるので、窓口で相談してみるといい。