奈良県「王寺町」の底力 住み心地ランキングで堂々の1位
「その町、どこにあるの?」と首をひねった人もいるだろう。
大東建託が全国1856の自治体に住む成人男女、約35万人に調査した「住みここちランキング」で、「奈良県北葛城郡王寺町」が1位に輝いた。2位「東京都中央区」、3位「大阪市天王寺区」を抑えての1番人気である。一体、どんなところが評価されたのだろうか。
王寺町は人口2万3000人の小さな町だが、JR大和路線の急行に乗れば18分で天王寺駅に到着する大阪のベッドタウンだ。
「まず、最寄り駅が周辺地域のターミナル駅になっています。交通の便がいい。JRでは大和路線と和歌山線が、近鉄では田原本線と生駒線が走っている。このほか新幹線の駅がある新大阪まで一本で行けるJRおおさか東線も利用できます。天気の良い日は、標高273メートルの明神山の展望台から明石海峡大橋や法隆寺が一望できる。奈良県内で最初に鉄道が敷かれた駅として知られるため、町内の舟戸児童公園には戦前に走っていた機関車『D51』が展示されています」(同町地域交流課)
最近は人気コミック「鬼滅の刃」のコスチュームを着てD51の前で記念写真を撮る観光客が増えているそうだ。