コロナ移住で増える「逗子都民」完全リモートは葉山のなぜ

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 東京都内から逗子(神奈川県)に移住し、都心の職場に通う人たちを「逗子都民」と呼ぶという。新型コロナウィルスの影響でテレワークが普及。郊外移住を検討する人たちに選ばれやすいのが「湘南エリア」だ。職場に行く必要がある場合、都心へのアクセスがいいのが理由だという。

「湘南需要」は本当に高まっているのか。主に湘南エリアの東側、鎌倉、逗子、葉山の個性的な不動産を取り扱うエンジョイワークスの遠藤麻美さんによると、

「ウィズコロナから、手持ち物件がなくなるほど人気が加速しています」と大盛況とのこと。

 共働きのF夫妻は、最近、都内にあるタワーマンションの80平米の住戸から鎌倉の広い一戸建てに移住した。住空間が広がったことで、子ども2人を育てしやすい環境と夫婦それぞれが集中できるワークスペースも手に入れたとのこと。

 IT企業に勤めるShinyaさんは自宅も職場も恵比寿という職住近接派だったが、逗子に移住した1人だ。

「都会も好きでしたがサーフィンをやっていましたし、海が近くライフバランスを整えるのに適していると思い、逗子、葉山、茅ヶ崎で探し始めました。友人からのアドバイスも考慮して、交通至便な逗子に決めました。会社までJR湘南新宿ラインで1時間ほど。逗子駅では始発列車でなくとも4車両が連結するので座れるのもよかった点です。時間やコストだけでなく気持ちにも余裕が生まれています。完全テレワークの今、いい物件と巡り合えたら葉山暮らしも検討しています」と話す。

 大手広告代理店に勤めるAさんは、数年前に東京の湾岸エリアから葉山に移住。完全リモートとなった今、朝は葉山公園をランニングするのが日課となっていて、オンラインミーティングの合間に息抜きで海岸を散歩したりと、バランスよく仕事ができているという。同僚から移住の相談を受けることもあり、一緒に物件探しをしたり、自宅でのBBQや海遊びを楽しんだりと週末は忙しく過ごしている。

 湘南エリアでもすみ分けがあり、職場勤務とテレワークを併用している人なら、都心までアクセスのいい鎌倉や逗子。完全テレワークの人なら葉山が選ばれるようだ。

「葉山は海と山両方の魅力を兼ね備えていて、テレワークでスローライフを満喫するのに最適です。最寄りの逗子駅までバスを利用する方がほとんどで、運行本数が多いです。ただ、駅前は渋滞しやすく雨天時は車内も混雑します。車を利用される方もいますが、駅前の月極駐車場相場は2万円ほどします。葉山を選ぶ人は都会では得られない自然とのふれ合いに重点を置くので、長い通勤時間も自分時間として楽しめるようです。物件を探す際は『駅から何分くらい』というより、『週末は庭でBBQ』『窓からの風景をすべて緑にしたい』という感じで、思い描く暮らし方や夢を提示していただくほうが提案しやすいです」(前出・遠藤さん)

 葉山はエリアによって逗子駅まで徒歩で行けるところもあれば、バスで20分ほどかかるところもある。

 気になる不動産相場だが、同じ逗子、葉山でも海側か山側か、そして、相模湾や富士山、江の島が見渡せるなどのロケーションで坪単価は大きく変わってくる。しかし、エリア全体では相場は上がっているようだ。コロナ禍の移住で重要なのは、テレワーク環境と実現したい暮らしの両立ということだろうか。 

(取材・文=大山ユミ/ライター)

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