神津彪さん<2>退職後、昼からビールを飲む生活を2年間。うつのような状態に
79歳・高校卒
東京・世田谷から大田市場に移り、野菜市場の中の「青果」会社を58歳で定年退職した神津さん。もう働かないと決めて完全リタイア。解放感を満喫した。早朝4時半に出勤することもなくなったので、大好きなビールを昼間から飲んでも構わないのだ。部屋で飲み、また近くの公園では「飲み友だち」ができ、昼間から飲んだ。ただ、2年間もこのような自由気ままな生活が続くと、「気分が沈んで晴れない、うつのような状態になりました。これではいけないと思い直し、アルコールは夜だけ、昼間はウオーキングという生活にあらためました」。
そして、神津さんは「どうせウオーキングするなら、好きな格好で歩きたい」と思うようになった。そこで青年時代にはまっていたウエスタンスタイルの復活である。日中、ウエスタンスタイルで3~4キロのウオーキングが趣味になった。
ウエスタンスタイルは独特なファッションだ。東京といえども、販売する店は限られ、そこが行きつけの店になる。